遺伝子組み換え食品


    
遺伝子操作した食品は、安全性に疑問があります。食品としての安全度をチェックするのが厚生省の役割ですが、厚生省の安全性評価指針は、経済性と国際協調性を優先させたためにほとんど役に立たない内容になっています。つまり、遺伝子組み替え作物であっても、通常の作物と同じとみなすということです。

 一つめの問題は、生命の根本を操作することによって何が起こるかわからないということ。植物が長い時間かけて作り上げた性質を、人の手で無理やり曲げるのが遺伝子組み替え作物です。今まで無かったタンパク質を無理に作らせることにより、今まで眠っていた遺伝子が目を覚まし、人間に有害な物質が作られるかもしれません。また、逆に今まで働いていた遺伝子が働きを止め、栄養分などがなくなる恐れもあります。

 それ以前に、無理に作られた性質の作物が有害性やアレルゲンとしての役割を持つ恐れがあります。例えば殺虫性作物は、全ての細胞に殺虫成分が生まれ、それを食べた虫は全て死にます。人間が食べた場合、多量摂取するその成分は無害なのでしょうか?また、だだでさえ通常のアレルギーよりも深刻な過敏症の人が増えています。新しい未知の物質を食品の中に入れることでアレルギーを悪化させる可能性もあるのです。

 組み替え遺伝子開発企業は口をそろえて、「農水省・厚生省の安全性ガイドラインに沿って行なっている」「丁寧なチェックでも急性毒性はみられない」といいます。しかし食品の安全性については、
@長期の摂取が危険であること(慢性毒性)。
A細胞分裂の盛んな胎児、赤ちゃん、子どもへの影響が大きいこと。
B他の物資との相乗作用があること。
以上の三点を考慮しない限り、日々とり続けた後にようやく結果が出るので、人体実験と同じです。

 除草剤耐性作物については、何回も栽培するうちに、除草剤に強い遺伝子が雑草に移って広がり、結果的に大量の除草剤が必要になるという報告があります。また、遺伝子組み替え作物を栽培したところ地中の微生物が減少したという研究報告もあります。このように人間の都合で変えられた生物は、自然の中で人間の想像をはるかに越えた結果をもたらすことがあります。だからこそ、危険なのです。

 また一方で、品種を開発した農薬メーカーがその品種の権利を持ち、農薬とセットで販売することから、その会社が世界の食料生産を支配してしまう恐れもあるのです。遺伝子組み替え食品は、加工食品となって間もなく私たちの食卓に登場し始めました。食品としての安全性、環境への影響を考えても多くの問題点があります。

今のところ私たちにできる自衛策は、なるべく国産原料のものを選ぶことです。食品添加物やポストハーベストの問題と同じく、家族と自分の口にするものをしっかり選んでいく姿勢が重要です。ガン治療を含む医療分野で研究の進む遺伝子組み替え技術ですが、どんなに役に立つ技術でも使い方次第で大きな被害をもたらします。ぜひ慎重に考えていきたいものです。

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