| 狂牛病 | ||||||
| イギリスで狂牛病に罹った牛が発見されたのは1986年です。そして1990年から1996年まで肉骨粉をイギリスから約333トンも輸入されていたのですからかなりの量が輸入されているということになります。イギリスから肉骨粉を輸入し始めた段階から日本で生産されて出荷する肉の狂牛病感染の検査をしていたのなら、日本での人への狂牛病感染のリスクはかなり減らせるでしょうが、検査を始めたのは今年8月ころからで全頭検査は10月18日からですからそれ以前の肉は汚染されていたかどうかも分かりません。汚染された肉は売られていたかもしれないし、もうすでに皆さんのお腹に入っているかもしれません。特に外食産業などはここ数年間、低価格競争が激化していますので仕入れる肉は安い方がいいのに決まっています。有機栽培されたような飼料で育てられた牛の肉が安く販売できるとは思いませんので安く販売している肉の狂牛病感染のリスクは高くなると思います。実際にイギリスやEUで狂牛病に感染した若い人の多くがハンバーガーが好きだったといいます。 日本で狂牛病が発見された後にある大手安売りハンバーガーチェーンが「当社のハンバーガーにはオーストラリア産の牛肉を使用しています」とテレビコマーシャルや新聞広告を始めました。しかし、このテレビコマーシャルを見た時に私は「あれ、おかしいな!」と思いました。かなり前ですが日経流通新聞でその大手ハンバーガーチェーンは毎日、その日、世界で一番安い食材を一括購入することを自慢している記事を読んでいたからです。オーストラリア産の肉は年間を通して世界で一番安かったのでしょうか。多分、世界で安い肉は狂牛病の発祥地イギリス産か鶏フンなどをエサとして牛に与えているアメリカ産などで動物性の飼料を与えることを法律で禁止しているオーストラリア産ではないように思いますので信じられませんでした。そんな時に読んだ『早く肉をやめないか?』(船瀬俊介著・三語館・P.151)にそのハンバーガーチェーンのことが書いてありました。「日本○○の○○社長が『週刊ポスト』誌(2000年2月4日号)で『わが65円ハンバーガーに勝算あり』とぶち上げているからだ。その中で、同社の食材調達法を『グローバル・パーチェシング(注・世界一括購入)といって原材料の世界調達です。牛肉、タマネギ、ポテトは、今はどこが安いのか、瞬時に全世界からの価格情報を集めて、一番安いところから大量に仕入れます』と明言。『オーストラリア産のみの牛肉を使用している』という同社広報部の抗議は、嘘八百デタラメだったのだ。担当者も誤りであることを、のちに私に認めた。」これだから大手企業のいうことは信じられません。ある大手食品メーカのゴマから作ったビタミンEのコマーシャルをテレビで見たことがあります。その中で消費者らしき人が出て「○○さんのような大手メーカーが作っているのですから安心して食べられます」といっています。大手だから安全という根拠はあるのでしょうか。だけど普通、消費者は根拠のないままただ大手というだけで信じてしまいます。「トップであるというお墨付きがあれば、見込み客はあなたが語ることをほとんどそのまま信用するだろう。」(『ユニークポジショニング』 ジャック・トラウト、スチーブ・リブキン共著・ダイヤモンド社・P.108) 外食産業ではトップの日本○○○のような大企業の言うことはほとんどの消費者は信じてしまうでしょう。大企業にはウソがバレても大丈夫という自信があります。雪印乳業のように消費期限切れで回収して廃棄するような牛乳を再利用して消費者を欺くような事件を起こしても、まだ雪印の牛乳などを買う消費者の方がいます。雪印乳業のような事件を小社が起こせば確実に信用を失います。しかし、大手は少々のことをしても大丈夫という読みがありますので平気でウソをつきます。大手企業だからといってすべてを信用しない方がいいように思います。今回、また雪印乳業は別の問題を引き起こしました。大手のやることが必ず正しいかとは言い切れません。ただ、一番下で額に汗をかきながらモクモクト仕事をこなしている社員がいることを自分たちの利益のためだけではなくもう少し考えて欲しかったです。非常に残念です。 |
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| 「『ハンバーガーは、狂牛病のもっとも″危険な感染源″になるだろう』これは、世界でもっとも権威ある科学専門誌『ニューサイエンティスト』の警告である。」(『早く肉をやめないか?』
船瀬俊介著・三語館・P.19) 以前から牛乳や肉をあまり摂らない方が健康のためにいいと主張してきました。牛乳はカルシウムを摂取できるので健康のために飲むという人が多いようですが、少しのカルシウムは摂れるかもしれませんがそれ以上に脂肪を多く摂取するようになります。脂肪は高脂血症やガン、肥満などの生活習慣病や乳がんなどの病気の原因になります。肉は人間にとって都合の悪いウエルシュ菌などの腸内細菌を増やし大腸ガンなどのリスクを招きます。だから肉や牛乳は健康のことを考えると摂らない方がいいのです。今回の狂牛病騒ぎは「もう肉や牛乳は止めなさい」という神の啓示ではないでしょうか。「放牧による熱帯雨林破壊、排泄物などから発生するメタンガスなどで地球温暖化を加速している。なにしろ世界の牛消費を50%に下げるだけで、CO2は20%以上削減でき、温暖化問題は解決してしまうのだ。」(『早く肉をやめないか?』 船瀬俊介著・三語館・P.21) 地球環境のことを考えても肉や牛乳は摂らない方がいいのです。今、飢餓状態の人は世界で約8億人に達します。発展途上国では毎日3万5000人の人が飢餓で死んでいるそうです。しかし、穀物の増産は温暖化など地球環境の悪化でこれ以上できないといわれています。1キロの肉を作るのに7キロの穀物飼料を必要とするために家畜飼料としてトウモロコシなどの穀物が大量に生産されています。しかし、牛の消費が50%に減れば牛用の穀物の消費が減りますので牛用に作っていたものを人間用の大豆などの穀物を作れるようになり、飢餓に貧している人達にまわせます。日本は米など穀物を作ろうと思えば作れる環境にあるのに3千万トン以上の穀物を輸入しています。その分、発展途上国が調達できる穀物の量が減ります。今、日本人は十分過ぎるくらいの栄養を摂っていてる上に、健康のためと牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂っています。これらは無理に摂らなくてもいいものです。 牛乳などを止めても健康に何ら悪影響はありません。むしろ止める方が健康のためにはいいはずです。「健康のために○○を摂りなさい」というようなテレビ番組や本の特集が多いですが、これは間違っています。現代病の原因のほとんどは摂り過ぎのために起こっています。環境問題や健康問題などすべてに言えることですが、それらを解決するには先ず「減らす」ことです。そして日本食の基本に戻ることです。ごはんや味噌汁、たくあん、煮物など先人が体験的に作り上げてきた物を食べることで日本人は健康が維持できます。醤油や味噌などの調味料に本物の発酵食品を使えばわざわざチーズなどを摂る必要はありません。有機栽培された米や野菜を使うことでビタミンなどは十分摂れますし、高炭水化物、高繊維の日本食は腸内細菌のエサとなり人間にとって都合のいいビフィズス菌などの腸内細菌が育つ環境を作ります。その腸内細菌にはビタミンを作る働きがありますのでビタミンなどの栄養補助食品を摂る必要はなくなります。 ハムやソーセージなどの畜肉、かまぼこなどの魚肉加工品、清涼飲料水に製品保存や歯ごたえを出すため、安定を良くするためなどにリン酸塩が添加されています。このリン酸塩はカルシウムや鉄などと結合してその吸収を妨げる結果カルシウムや鉄の不足を招いています。手軽に食べることの出来る加工食品を減らせばカルシウム不足も解消できるかもしれません。そもそも栄養不足だのカルシウム不足だのといいますがこの根拠になっているのが栄養所要量です。しかし、この栄養所要量をどのように導きだしたかには根拠がないそうです。このくらい摂っていればいいのではないかという程度で決めた量だそうですので本当に不足しているのかどうか分かったものではありません。実際にビタミン摂取量を栄養所要量より減らした方が腸内細菌叢のビフィズス菌などが増え安定した状態になるのが分かっているそうです。私達が牛乳や牛肉の摂取を減らすことにより地球温暖化問題、食糧問題、医療費問題、健康問題が解決の方向に向かいます。それには今回の狂牛病は摂取量を減らすための絶好のチャンスかもしれません。 |
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| 『関口宏のサンデーモーニング』(TBS・2001年11月4日放送)で紹介されましたが、イギリスでは狂牛病発生以後、有機栽培された食材など安全性の高い自然食品を摂る人が増え、オーガニック(自然食品)食品市場は前年比50%も伸びているそうです。そして司会の関口さんが「うまいとか安いとかで選ぶ時代ではなくなった。」と話されていました。日経流通新聞でも『仏で広がる農産物の産地直販』(2001年11月27日)でフランスでも狂牛病以後、「安心できる食物を求める傾向を強めた消費者」と安全な物を求める傾向にあるように紹介されていました。食べるものに何が添加されているか、どのような物でつくられているかなどを確認して買わないと健康を維持できなくなってしまいました。
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